
ビートルズ・ブートレッグ55年目の真実
Stories 5 デッカ・テープス 各論2「Circuit Records」
Decca Tapes (Specifics 2 / Circuit Records)
「Circuit Records盤 The Decca Tapes」
1979年末、Circuit Recordsレーベルより「The Decca Tapes」なる全15曲が収録されたLP盤が発売された。これはそれまでDeccagoneシングル・シリーズを製作・販売してきたJoe Pope 氏が全15曲収録したLP盤の発売に先手を打った形になった。
一般的にはCircuit盤は1979年12月に出回ったピクチャー盤(DecT01)が最初で(1979年11月にはプレスされていたと言われている)、次にデラックス・カバーに入ったブラック盤である(DecT06)が1980年1月に出回った(1979年12月にはプレスされていたと言われている)とされている。
ピクチャー盤及びブラック盤は共に数種類のプレスが確認されているが、それよりも早期に「Advance Copy」とも言うべきものなのか、ホワイト・カバーに入ってステッカーが貼られている、別仕様の「The Decca Tapes」が確認されている。
では以下、ほぼ時系列的にそれらをリスト、紹介していく。
Circuit Decca Tapes 1「Advance Copy?」3種類
(DecT22) (DecT23) (DecT24) これら3枚は、いわば「Advance Copy」的な意味合いで製作された可能性があるが、当時の状況をを踏まえると他にも要因があり、このような仕様を余儀なくされたとも考えられる。これら3枚の特徴と、なぜこのような製作になったのか、どのような意味があったのか、そしてカバーとステッカーについて、別ページにさらに深く掘り下げてみた。( →「1979年 Circuit Decca Tapes の背景」)


Circuit Decca Tapes 2「Picture Disc」3種類

一般的にはこのピクチャー盤がマーケットに出回った最初のデッカ・テープスと言われている。マーケットには1979年12月に登場したが、製作は11月だったとの証言がある。また従来の認識からすると、ピクチャー盤1stプレスのレコード盤が入っている厚手透明ビニールにステッカーが貼られたとされているが、このステッカーはDecT22~24に既に使用されている。そしてむしろ、ピクチャー盤の方には貼られていないケースが多数であることを考えると、DecT22~24のために印刷され、余った分をピクチャー盤に貼ってマーケットに出した可能性が高い。またピクチャー盤のプレスは当初の計画には無かったように思える。

「The Decca Tapes」のライナー・ノーツを依頼された人物は、1979年既にレコード制作が進行中だったと語っている。(参照→ デッカ・テープス 総論 セクション8) しかし、ピクチャー盤に「Untold Story」が入っていないことを考えると急遽、ピクチャー盤のプレスを決めたと思われるのだ。それは東海岸でブートレッグとしては初のピクチャー盤(Beatlesは3タイトル、Rolling Stones、Led Zeppelin, Grateful Deadが各1タイトル)が製作されるという情報を察知したからと思われる。
←写真 (DecT03)
セピア調の写真でプレスされたピクチャー盤。
ディスク・レーベルの形状は1種類しか確認されていない。こちらはサイド表記とプレスが正しいため、上記(DecT01)及び(DecT02)とは別時期にプレスされたと思われる。
Circuit Decca Tapes 3「Regular Issue」
1979年12月に当初計画されていた「The Decca Tapes」のデラックス・カバーとレッド地のレーベルが出来上がった。そして概ね1980年の1月にこれらレギュラー盤がマーケットで大量に販売された。時にPODレーベル盤が入っていることがあるが(DecT25)、これはわりと簡単に説明がつく。DecT22~24製作時にプレスされたPODレーベル盤は、これらプロセス途中でピクチャー盤のプレスが入ったため、PODレーベル盤に少数の余りがでたのであろう。そのため残ってしまったPOD盤を12月に出来上がってきた新しいジャケットの中に入れ、DecT06と共に、一部PODレーベル盤が入ったものがマーケットへ出荷されたのである。

Circuit Decca Tapes 4「Box Top Records 」
1985年末以降、リイシュー・プレスはBox Top Records仕様となった。

↑写真 上段は(DecT13)はBOXセットに入っているものではなく、単体として出回ったもの。
下段の左(DecT14)は1986年発売の「TMOQ Collection」の中に入っていたもの。フロント・カバー左上にTMOQの丸いシールが貼られている。下段の右(DecT15)は1986年発売の「From The Vault」の中に入っていたもの、TMOQシールはついていない。
Box Top仕様はお決まりのカバーとTMOQのディスク・レーベル以外は、画一的ではない。フロントに貼られている写真やレーベルの色、TMOQシールの有無、そしてディスク・カラーもさまざまである。
なお1987年以降、Circuit盤のオリジナル・マトリックスでの再プレス盤は確認されていない。
「The Decca Tapes」のコピー盤は →こちら「Fake Copy of Circuit Records」




